ワタムシ(アブラムシの仲間)
アブラムシ科(Aphididae)タマワタムシ亜科(Pemphiginae)
こまったやつ度:★★☆
葉っぱが、白い汁で汚れているな〜と思って、ふと上を見あげると、 綿のようなふわふわが、枝にびっしりついている〜。
一見、虫に見えないところが、人を欺いているようで、やなやつ。
植物の汁を吸ったり、白い汁のような排泄物を出し、ここから、スス病などの病気が媒介されたりもする。
アブラムシの仲間で、晩秋に翅のあるものが、ふわふわと飛ぶのがよく見られるので、 初雪の便りが聞かれるころの風物詩として、雪虫と呼ばれることもある。美しい名前ではあるが、でも、害虫には違いないのだ。(^^;
アブラムシの種類でワタアブラムシと呼ばれるものがあるが、これはこのワタムシとは別種。 和名が、ややこしすぎ〜。
※画像の一部は、以前ワタカイガラムシとして紹介していましたが、ワタムシの誤りでした。m(_ _)m
【ワタムシその1 名称不明】
キンモクセイの枝で見かけたもの。
ふわふわの毛が、あったかそう。(~_~;)
わたが取れると、手りゅう弾みたいな形。
左下には、排泄物の滴も。。。
【ワタムシその2 名称不明】
ハナカイドウの葉で見られたもの。
上のものとは微妙に形態が違うような気がする。
こちらのほうが、綿毛が細く長いような。。。
ほとんどが葉の裏にかたまって付いている。
葉が丸まっているところが非常にあやしくて、 開いてみると、たいていこいつらがわいている。(ーー;
園芸バサミで丸まった葉を開いて撮影。
いろんな生育段階のものが、ごちゃまぜにつまっている。(ーー;)
排泄物のしずくも見られる。
翅の生えた親玉やおしりからしずくを出しているものまで、いろいろ。
ワタムシの排泄物で汚れた樹下の葉。
白くべたべたしているので、すぐに樹上をチェック!
【ケヤキヒトスジワタムシ?】
一定の季節ごとに寄生する木を代えるという巧妙な手段をとるユキムシ。
樹木間を移動するために、翅のついたタイプが出現!
晩秋に、干していた布団になにやら付いていると思ったら、こいつだった。
これが、雪虫と呼ばれるタイプ。
調べてみたら、ケヤキヒトスジワタムシではないかと思われる。
ふわふわがよくわかるようにと、黒いフロッピーディスクの上で撮影。
体が綿状のもので覆われているのが良くわかる。
ひっくり返したところ。
長いストローのような口?が見える。
これで植物の汁を吸汁するのかと思うと、ちょっと腹立つ。
タマワタムシの種類は、俗に虫こぶと言われる虫えい(ゴール:gall)を作るものが多い。
虫えいとは、虫が植物につくと、植物自体が反応して組織の増殖がおこってできるものらしい。
画像はケヤキの葉に出来たもの。中にアブラムシが入っている。
ケヤキヒトスジワタムシによる欅葉袋付子(ケヤキハフクロフシ)ではないかなぁと思う。
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