むしむしぱらだいす：アゲハヒメバチ

アゲハヒメバチ　Trogus mactator

ヒメバチ科(Ichneumonidae)

いいやつ度：★☆☆

寄生蜂の一種。アゲハチョウの幼虫やサナギに産卵、体内で孵化しアゲハを食いながら成長、羽化する。
カンキツ類の害虫であるアゲハの幼虫の天敵ではあるが、実際にこいつが寄生するまでに、アゲハの幼虫がすでにかなりの葉を食ってしまった後なので、いいやつ度は低い。

アゲハヒメバチ成虫

幼齢のときに見逃して、大きくなってしまったアゲハの幼虫を、飼育ケースで飼育していた。
ある日、見かけないハチが止まっていたと思ったら、サナギは空っぽ！
出てきたのはこいつ。オレンジ色と黒の小さめのハチ。

サナギの抜け殻

サナギの胸の部分に大きな穴が開き、ここから羽化したものと思われる。
飼育しているアゲハのサナギが、いつまで経ってもアゲハの黒い羽の色が透けて見えてこないときは、こいつの寄生を疑ったほうがいいみたい。